なんと半世紀ぶり
2024-02-15
カテゴリ:食材について,健康に役立つ,季節の話題
特定野菜ではなく『指定野菜』です、お間違いなく
メディアでも何度も報道されましたので、皆様ご承知のこととは存じますが、今日は『指定野菜』について少し。
指定野菜は1966年に「野菜生産出荷安定法」によって、野菜のうち特に消費の多いものを国が定めています。
指定産地は、その指定野菜を毎年作ってくれる規模の大きな産地を国が指定しています。
指定野菜は、キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、馬鈴薯(ジャガイモ)、ピーマン、ほうれんそう、レタスの14品目でしたが、この度指定野菜にブロッコリーが加わり15品目になりました。追加で指定されたのは1974年に馬鈴薯(ジャガイモ)が追加されて以来なんと、半世紀ぶりのことなのです。
指定産地には、指定野菜の出荷数量における2分の1以上を指定された消費地域に出荷する義務が存在します。一方で、出荷価格が一定以下に下落した場合は、補給交付金が支給される「野菜指定産地制度」も存在するのです。
これらの制度が定められた理由としては、野菜の価格変動の激しさがあります。作物の収量は天候の影響を大きく受けやすく、市場への供給量も変動します。そのため時期によって市場価格が激しく高下します。野菜指定産地制度は、これを避けて野菜の安定的な供給を確保することを目的に設定されたのだそうです。
その指定野菜の今回選ばれた『ブロッコリー』に含まれる代表的な栄養素は
1.目の健康を保つ『βカロテン』
2.動脈硬化の予防や、免疫機能を正常に保つ『ビタミンC』
3.便通を整える『食物繊維』
4.体内のナトリウムを排出してくれる『カリウム』
5.血液の健康や骨を丈夫にする『ビタミンK』
6.体の若々しさの維持が期待できる『スルフォラファン』
などです。
どれもこれも、体に良さそうですよね。
これからの皆さん、たくさん食べましょう、ブロッコリーを。
もう一言、捨てられがちな「茎」の部分も、皮をむき薄切りにして柔らかく茹でると、美味しく食べられますよ。ビタミンCがたっぷりです。
