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スタッフブログ

いぶりがっこがピンチ!

2024-02-13
カテゴリ:季節の話題
いぶりがっことマヨネーズ
いぶりがっこを細かく刻んでマヨネーズと和えると、美味しい和風タルタルソースが出来上がります。
揚げ物やサラダによく合います。

「いぶりがっこ」とは
秋田の代表的な燻製干しのたくあん漬け。今では県内全域で作られているが、かつては県内陸部の農家で作られていた郷土料理である。
冬の訪れの早い秋田、特に県内陸南部は、晩秋から冬にかけて日本海の湿気を帯びた西風が奥羽山脈に阻まれることで、降雨と降雪が多くなり、日照時間が短く気温も下がる。たくあん作りのための天日干し大根が十分乾燥しないまま氷点下になる雪深い環境のため、家の囲炉裏(いろり)の上で大根を干していた。囲炉裏火の熱と煙で干すことにより、大根の保存性を高め、さらに米ぬかと塩などで漬け込んで水分を取り除くことで、冬を越して食べることができた。また、冬季の気温で発酵がゆっくり進み、大根に付いた燻製の香りと漬け材料が良い塩梅(あんばい)で融和し、独特のうま味と風味を醸し出す。この囲炉裏干しのたくあん漬けが「いぶりがっこ」の原型であり、その起源は室町時代ともいわれ、この地域のほぼ全戸で作られ、独特の風味とともに秋田の豪雪地の冬越しの食卓を支えた。〈いぶり〉とは〈いぶした〉という意味で、〈がっこ〉とは秋田で〈漬け物〉を意味する方言である。
農林水産省「うちの郷土料理 次世代に伝えたい大切な味」より引用させていだだきました。

いぶりがっこだけではなく、日本全国どこの地域でもそうだと思いますが、自家製のお漬物を作るという文化は昔から存在し、代々受け継がれてきた大切なもののはずです。
しかし、その美味しく漬け込んだお漬物の「販売が不可能」となってしまうのがーーーーーー
令和6年6月1日からなのです。

というのは、令和3年6月1日に『食品衛生法』が改正されて、新たに「漬物製造業」が追加されました。それによって食品営業許可が必要になったことに加え、製造施設も家の倉庫やお勝手場ではダメになり、規則通りの施設を作らなければならなくなりました。
その3年の経過措置期間が終了するわけです。
たくさんの漬物のプロが、辞めざるを得なくなってしまう訳なのです。

農協へ行くと安価で売っていた、おうちで細々と作ったおばあちゃんにしか出せない味のお漬物や、自家栽培の無農薬白菜の柚子風味薫る白菜漬けや、自宅のお庭で干しながら作った昔ながらの酸っぱい梅干し、などなど。全てが買えなくなってしまします。
なんと寂しいことでしょう(涙...)

もちろん自家消費用のお漬物あるいは、飲食店で自家製のお漬物を提供(店内で食べ切りしていただく)するのは、なんの問題もありませんのでそこのところはお間違い無く。
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