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「お銚子」と「徳利」

2025-03-10
カテゴリ:その他,雑学
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混同してました
私は外食時に、お酒を注文するときに「お銚子(ちょうし)一本、ぬる燗でお願いします」と言ってました。
「徳利(とっくり)一本」とは言ってませんでした。
先日少し時間が空いたので、書棚から『日本酒 百味百題(柴田書店発行)』(今やもう発行されていない書籍です、骨董品!)を取り出してページをパラパラ。

今まで読んでないページが偶然開きました。
『お銚子と徳利の違い』と題した記述でした。
ふと思ったのは「違いー?」。
ずっといっしょのもののことだと思っていましたから。
読み進めていくと両者は全く違うもの(@_@)でした。

記述には
銚子とは、酒を盃に注ぐために用いる酒器のひとつで、本来のものは離れていても注ぎやすいように長い柄(持ち手)がついているのが特徴。安土桃山時代にはすでに登場していて、水や粥、酒などを持ち運んだり温めたりするときに用いられたが、のちにはもっぱら酒器として使われるようになったと言われている。

一方、徳利もまた酒を注ぐための酒器ではあるが、もともと大型の陶磁器の壺状の容器であり現在の一升瓶のように酒を貯蔵運搬するためのもので、銚子とはまったく別なもの。
徳利は江戸時代の入ってから「小型のもの」が製造され酒の燗にも用いられたため「燗徳利」、「酒徳利」などよ呼ばれていたけれどいつの頃からか、銚子とこの燗徳利とが混同されてしまったようだ。現在でも、燗徳利のことを「お銚子」と呼ぶ人が少なくない。

とありました。
全く違うものなのですが、今や混同されていることがほぼ普通で「お銚子一本」でも通じるのですね。
そっと胸をなでおろしております(^^)


銚子
これがもともとの「銚子」
徳利
もともとの「徳利」
お銚子
今では「お銚子一本」でも大丈夫!
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