『安心してください、貼ってます!』『シールー!』
2024-09-14
カテゴリ:食材について,わか松からのお知らせ
これはウマいお知らせ
またまた「いただき物」の話題ですが
旅行のお土産と「フグの卵の糠(ぬか)漬け」を頂戴いたしました。
お酒の※アテには最高です。独特のまろみと塩味で、ついついお酒が進んでしまいます。
フグといえばテトロドトキシンという死に至る毒を持った魚ということで、都道府県のフグ処理師の資格免許がないと提供ができない魚です。
処理師免許を取得する際に教えられるのが、特に大事なフグの有毒部位と食べられないフグの種類。
その中で、フグの種類によっては食べられる内臓の部位があるのですが、それは『白子』。トラフグの白子なんて高嶺の花で、なかなか口に入ることはない代物です。
白子はオスの魚体に入っていますが、メスには卵巣が入っています。こちらは全てのフグにおいて有毒部位として不可食、食べられません。
それなのにいただいたものはフグの卵巣の加工品、はてさて。
お土産として販売されているということは、法律的にも食べ物としてOKということですよね。
そうなんです。全国でここのコレだけは食べられるのです。
フグの卵巣の糠漬けは石川県の郷土料理。 猛毒のテトロドトキシンが含まれているフグの卵巣を2〜3年間塩漬けと糠漬けにすると解毒されるのだそうです。しかしなんとその一番大事な解毒される仕組みが不明のため、ずっと伝統的な製造方法が守られているらしい。
製品には、「フグの卵巣を製造販売して良い」という許可シールが貼ってあります。『安心してください!貼ってます』
もう少し先にはなりますが( 天然トラフグの旬は、12月~2月で「秋の彼岸から春の彼岸まで」と言われていますが、養殖物は一年中出荷されているため、とくに旬はありません。養殖物でよければいつでも!)わか松でも予約制でフグのコースもお召し上がりいただけます。そろそろ、鍋の季節も到来いたします。
てっさ、てっぴ、てっちり(もちろんお雑炊まで)、唐揚げ、白子焼き、フグぶつなどなどお楽しみいただけます。
ご家族で、お仲間で、ぜひ卓をお囲みくださいませ。
※「アテ」は「おつまみ」のことで関西で使われることが多く、「お酒にあてがう」という意味がある言葉だそうです。