今日のテーマは『鱚(キス)』

キスといえば1年中食べられる魚という印象ですが、旬は梅雨から夏ごろなんです。寒い冬は30m～50mの深い場所に生息しているのですが、初秋に産卵期を迎えるため、産卵前の夏はエサを求めに浅瀬まであがってくるんだそうです。キスの水揚げはこのときがピーク。エサをたくさん食べ、よく肥えたキスが出回りはじめるのです。

わか松でもキスの天ぷらは夏の定番。キスの身はくせがなくとても淡白な白身。カラッと揚がった天ぷらをサクッと食べて、口のなかで広がるフワフワの上品な身は、まさに至福の味わいです。

鮮度がとても良ければ、刺身にしても絶品です。新鮮なキスのお刺身は、ほのかに甘みを感じます。そのままでももちろん旨いし、キスの焼き霜造りや軽く塩を振った昆布で挟んだキスの昆布締めも、一味違ったキスの味を楽しめます。

良いキスが仕入れられれば、おすすめメニューにラインアップいたしますので、お見かけの節は是非お召し上がりくださいませ。