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スタッフブログ

復活の兆し

2024-06-22
カテゴリ:食材について,季節の話題
注目
何らかの手を下せばやはり結果は出ます。
3月15日のブログにこう書きました。

アサリが激減した理由は、ナント「海がきれいになりすぎた」ことなのだそうです。これまで国や県などは海をきれいにするため、海に流す排水の「窒素」や「リン」の量を規制してきた結果、アサリなどの餌となる植物プランクトンが減り過ぎてしまったので、アサリの数も減ってしまっているとのこと。

そうならないように、ちゃんと行政は動いてくれています。
「アサリが過ごしやすい環境をつくる」をテーマに
その1
小さな砂利を敷き詰めることで、アサリの生存率を伸ばす。最大で12倍延びることがわかってきたそうです。そういえば愛知県でも極上アサリの宝庫、『梶島』はアサリの住んでいる環境が砂利ですものね。
その2
下水処理場の「矢作川浄化センター」では、実験的に「窒素」と「リン」の量を規制値の上限まで緩和し、エサとなる植物プランクトンが増えるよう放流しているそうです。
と。

6月19日の某紙、県内版に記事が載っておりました。
県議会での話題でした。

『22年度から三河湾沿岸の西尾市と豊橋市の浄化センターで、実験的に下水処理の放流水に含まれる窒素とリン酸の濃度を上限を従来の2倍に緩和したところ、アサリの生育やノリの色付きが良くなった。結果を踏まえ、27年度まで緩和を継続する手続きを進めている。規制緩和によると思われるが、アサリの漁獲量は過去最低だった2020年の1,600トンから2023年は2,900トンまで回復した。そして規制緩和しても水質への悪影響は確認されていない。』
とのこと。

この世の中、人が決めた綺麗さを維持しようとすることは、自分で自分の首を絞めているのかもしれませんね。「自然は自然のありのまま」も必要なことなのかもしれません。

来年の県産アサリが、とても楽しみになってきました。
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